Movable Type 4.15 では、オープンソースコミュニティにおける多くのアクティビティの成果が盛り込まれたり、テンプレートごとの設定や、テンプレートモジュールのキャッシュ、SSI (サーバー・サイド・インクルード) などを利用しやすくするなど、パフォーマンスに関するさまざまなアップデートがあります。

これまでブログの設定で管理していたページ公開に関する設定も整理され、テンプレートごとに細かい設定が行えるようになるほか、用意されたいくつかのプロファイルから好みの公開設定を作成できるようになっています。

例えば、全てのページを動的に出力したいときは公開設定からダイナミック・パブリッシングを設定します。全てを動的に出力するように設定したあとで、Atom テンプレートだけは静的に出力したいとなれば、Atom テンプレートの編集画面でスタティックに設定を変更します。

他にも公開キューを使ってページを公開する Asynchronous Publishing や、インデックスとブログ記事・ウェブページアーカイブのみを静的に出力し、他のテンプレートは公開キューを使って公開する High Priority Static Publishing などのプロファイルが用意されています。

これらのプロファイルは前述したとおり好みの設定にカスタマイズできます。インストールしたサーバーや、ブログ記事の数、アクセスの状況などに合わせて柔軟にページの公開方法を選択できるハイブリット・パブリッシングは Movable Type のひとつの特徴と言えます。

スタティック・パブリッシング

全てのテンプレートで出力されるページを再構築実行時、静的にファイルを出力します。

Asynchronous Publishing (バックグラウンドキューを定期的に実行)

全てのテンプレートで出力されるページを、バックグラウンドのキューを使用し再構築を定期的に行い、静的にファイルを出力します。

High Priority Static Publishing (バックグラウンドキューを定期的に実行)

インデックステンプレート、ブログ記事・ウェブページアーカイブテンプレートで出力されるページは、再構築実行時、静的に出力します。それ以外のテンプレートで出力されるページは、公開キューを使用して定期的に再構築を行い静的に出力します。

ダイナミック・パブリッシング

全てのテンプレートで出力されるページを動的に出力します。

アーカイブのみダイナミック・パブリッシング

アーカイブテンプレートで出力されるページのみ動的に出力します。

スタティック・パブリッシングやダイナミック・パブリッシングは、これまでのバージョンでもあったプロファイルで、ブログの公開設定で設定を切り替えできました。Movable Type 4.15 での公開プロファイルの選択は、ブログのテンプレート一覧ページにある [アクション] メニューから選択します。