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Movable Type 6 ManualMovable Type 6 マニュアル

Movable Type の設置 (Linux、BSD、Mac OS X)

最終更新日: 2021.03.26

Movable Type を、Linux、BSD などの一般的なサーバーで使用されているオペレーティング・システムや、 Mac OS X 等のオペレーティング・システムの環境に、新規に設置する手順を解説します。ここでは、『新規インストールの事前準備』で検討したディレクトリ構成を次のように仮定してすすめます。

ディレクトリの構成
種類 ディレクトリパス URL
アプリケーションディレクトリ /home/example/cgi-bin/mt http://www.example.com/cgi-bin/mt/
スタティックディレクトリ /home/example/www/mt-static http://www.example.com/mt-static
ウェブサイトディレクトリ /home/example/www/ http://www.example.com/

新規インストールの手順

  1. ファイルの解凍と修正
  2. ディレクトリの作成
  3. ファイルのアップロード
  4. 権限の設定

ファイルの解凍と修正

Movable Type のパッケージを解凍します。Movable Type では Perl の実行環境のパス指定を /usr/bin/env perl とし、サーバー OS の PATH 環境変数から実際の Perl の実行環境を検出しています。
そのため、基本的にスクリプトを修正する必要はありませんが、mt-check.cgi の実行で 500 エラーが発生する場合には、サーバー OS の PATH 環境変数に Perl の実行環境のパスが含まれていない可能性があります。
その場合は、先ほど確認した Perl の実行環境に基づいて、以下の例のようにテキストエディタですべてのスクリプトファイルを修正します。

#!/usr/local/bin/perl -w

6.6.0 より前のバージョンでは、Perl の実行環境の指定が異なり、初期値が /usr/bin/perl となります。
先ほど確認した Perl の実行環境が /usr/bin/perl と異なる場合は、テキストエディタですべてのスクリプトファイルを修正します。修正する際に -w を誤って削除しないように注意してください。

ディレクトリの作成

FTP プログラム (Windows環境では winSCP、Macintosh環境では Fetch) を利用し、『新規インストールの事前準備』で決定したディレクトリを、次のとおり作成します。

  1. FTP プログラムを起動します。
  2. 接続先の設定を行います。PASV モードを設定することを忘れないでください。
  3. 指定した相手先に接続します。
  4. FTP プログラムのディレクトリ作成 (またはフォルダ作成) コマンドで、ディレクトリを作成します。

ファイルのアップロード

ディレクトリを作成した FTP プログラムを利用し、解凍したパッケージを次のとおりアップロードします。

  • 解凍したパッケージの内、mt-static ディレクトリのすべてのファイルを、作成したスタティックディレクトリにアップロードします。
  • mt-static ディレクトリ以外の残りのファイルを、作成したアプリケーションディレクトリにアップロードします。

パーミッション (権限) の設定

FTP プログラムを利用し、アップロードしたファイルやディレクトリに対して、次のとおり適切な権限を設定します。

  • アプリケーションディレクトリ内のスクリプト (拡張子が cgi のファイル) の権限を、755 に設定します。
  • ブログディレクトリの権限を、777 に設定します。
  • mt-static ディレクトリ内の support ディレクトリの権限を、777 に設定します。[該当するQ&A]

Movable Type をインストールする環境によっては、cgiwrap や suexec をサポートしている場合があります。これは、自身のユーザー権限でスクリプトをを実行できるという意味で、システムチェック用スクリプト mt-check.cgi を実行した際に、次のメッセージを表示するかどうかで確認できます。

cgiwrap または suexec 環境下で動作していると思われます。

cgiwrap や suexec が利用できる場合、権限を 700 に設定します。この設定をすることで他のユーザーがファイルを参照したり、変更・削除されることを防ぐことができます。