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要望と実装の間にある優先順位のギャップ

MT Cafe のワークショップの成果物

良いCMSとは

Six Apart 社内では、Movable Type 6 がリリースされる以前から、次期バージョン「Movable Type 7」と今後について議論されています。今のところ皆様に共有できる具体的な情報はありませんが、どのような話がされているのかを少しだけ紹介します。

Movable Type を活用する開発者・Web サイト制作者にとって、最も重要なのは「自分の仕事がしやすくなる機能があるかどうか」だと思います。1月18日、名古屋で開催された MT Cafe では、ワークショップを通じて皆様からたくさんの意見を伺いました。当時のワークショップで集められた意見は、今でも Six Apart のオフィスの壁に貼ってあります。MT Cafe でフィードバックは、今後の製品の方向性を模索する上で、大きな影響を及ぼしています。

しかしながら、リリースされる製品が、開発者・制作者の要望が反映されていないことがあると思います。また、「なぜこんな機能を実装したのか理解できない」というものもあるかもしれません。どのプロジェクトでも、限られた時間と人員で進めなければいけないわけですから、優先順位を決めて開発するということがあります。ただ、その優先順位が、Movable Type の今後という文脈で一致しないことがあります。

Movable Type の 3 つのユーザー

ひとことで言い表せない「ユーザー」

Movable Type をはじめとした CMS は、様々な側面をもっています。CMS との接し方が変われば、描いている理想の CMS の姿も変わります。Movable Type では「Movable Type ユーザー」を 3 つのグループに分けて議論するようにしています。

制作者・開発者
Webサイトが作りやすいかどうか、お客様の要望に応えることができる十分な機能や柔軟性を備えているかが、CMS を選ぶ際の大きな要因になります。また、学習するための壁が高いのかどうかも使う動機と密接なつながりがあります。
運営者・Web担当者
早急に対応しなければならない情報や細かい修正など、公開後の日々の運営には特有のニーズがあります。大きな組織になればなるほど、担当者の判断だけで情報を公開できない場合があります。情報公開までの流れをスムーズに行えることが重要になります。
利用者・訪問者
彼等は CMS を使っているかどうかは当然のことながら気にしません。しかし、最低限の使いやすさと情報の見やすさを CMS のほうで担保することで、「また訪れたい Web サイト」と考えていただくことができるはずです。

それぞれのグループで共通の「良い」はありますが、優先順位が大きく異なることがあります。「私にとって扱いやすい CMS はこれ」という価値観は、Movable Type という製品を大きな視野で捉えた際、最適な回答ではない場合があります。それが結果的に「求めていない機能が実装された」「私の声が届かなかった」ということになることがあります。

見えるから分かる優先順位

自分の意見が採用されなかったから、意見を出すのは無駄ということはありません。現場で働く人の生の声がなければ、そもそも何を優先したら良いのかも分からなくなりますし、誰も満足しない機能が実装されてしまう恐れがあるからです。フィードバックは、フィルタなしで社内で共有されているので、見られていないことはありません。

Movable Type 7 では、大きな変化がある可能性があります。そのとき、上記した 3 つの Movable Type ユーザーを考えての設計になるものの、インターフェイスや機能一覧を見ただけでは、その意図が伝わり難いことがあります。このブログを通して「なぜ」をお伝えすることになるかもしれまんし、別の形になるかもしれません。必要なことは、どのユーザーのニーズに対して設計したかを伝えることだと思います。

変化は誰も好みません。
ちょっとした変更でも、人にストレスを与えることがあります。
しかし、場合によっては変化が必要なときがあります。変化が悪いのではなく、変化の意図が見えないことが悪影響を及ぼすことがあります。誤解を少しでもなくすためにも、変化の意図を説明し、移行のストレスを少しでも軽減できるようにできればと考えています。

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