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ウイルス検知オプション

ウイルス検知オプションは、Movable Type クラウド版の環境にアップロードされたユーザーファイルをスキャンし、マルウェアやウイルスの可能性があるファイルを自動的に検知・隔離するセキュリティ機能です。

本オプションにより、悪意のあるファイルが公開サーバーに配置されることを防ぎ、ウェブサイト訪問者を脅威から保護することができます。

重要: 本オプションはウイルス検知の補助機能であり、100%の保護を保証するものではありません。既知のウイルスパターンに基づいて動作するため、未知の脅威や最新のマルウェアを完全に防ぐことはできません。

このような場合におすすめ

  • 複数のユーザーがファイルをアップロードする環境
  • 外部からのファイル受け取りが多いサイト
  • セキュリティコンプライアンスの要件がある企業・組織
  • 公開サイトのセキュリティを強化したい場合

対象プランと費用

M16、L8、XL8、L16、XL16 の各プランで提供される Movable Type 9 / Movable Type 8(Movable Type Premium を含む) で利用できます。
※ 本オプションはスキャン処理がサーバーリソースを使用するため、上位プランでのみ提供しています。
Movable Type クラウド版の各プランの詳細はこちらをご確認ください。

費用などの詳細については以下のページをご覧ください:

オプションの申し込みと有効化

本オプションのご利用には別途お申し込みが必要です。以下の手順でお申し込みください:

  1. マイページにログイン
  2. 該当のインスタンスを選択
  3. オプションサービスから「ウイルス検知オプション」を選択
  4. 申し込み手続きを完了

提供内容

スキャン方式

本オプションは、2種類のスキャン方式を提供しています:

スキャン方式 説明
バッチスキャン 定期的に実行されます。初回はすべてのファイルを、その後は更新日時が25時間以内のファイルをスキャンします。
リアルタイムスキャン MT管理画面からのファイルアップロード時に即座にスキャンを実行します。
メールの検査は行いません。

スキャン対象

  • 対象ファイルサイズ: 20MBまで
  • 20MBを超えるファイル: スキャン対象外となります
  • 対象ディレクトリ: /data/file
  • 対象外ディレクトリ: /data/file/backup/data/file/restore/data/file/virus
  • 圧縮ファイル: Zip内のファイルもスキャンします

ウイルス定義ファイルの更新

ウイルス定義ファイルは、新しい定義が公開され次第、自動的に更新されます。手動での更新作業は不要です。

ウイルス検知時の対応

検知時の動作

ウイルスの可能性があるファイルが検知されると、以下の処理が自動的に実行されます:

  1. 該当ファイルを /data/file/virus/ ディレクトリに自動的に移動(隔離)
  2. Movable Type のシステム管理者にメール通知

隔離ファイルの確認

隔離されたファイルは、FTPSで /data/file/virus/ ディレクトリにアクセスすることで確認できます。

重要: 隔離されたファイルには、ウイルスやマルウェアが含まれている可能性があります。ダウンロードや取り扱いには十分ご注意ください。また、お使いのパソコンのアンチウイルスソフトがダウンロードをブロックする場合があります。

隔離ファイルの削除

隔離されたファイルは自動削除されません。不要な場合は、FTPS経由で手動削除してください。

誤検知の可能性

ウイルス検知システムは既知のウイルスパターンに基づいて動作します。まれに正常なファイルが誤検知される可能性があります。ファイルが誤検知と確信できる場合は、サポートまでお問い合わせください。

検知時のメール送信内容について

リアルタイムスキャン検知時のメールサンプル

このメールはシックス・アパート株式会社からの通知です。


お客様が契約されている Movable Type クラウド版のサーバーにおいて、ウイルスが検知されました。

Movable Type クラウド版:
- ご契約サーバー名 : MSZ-202512-*****
- 管理者メールアドレス : example@sixapart.com

==================================================
スキャン方式 : リアルタイムスキャン
検知履歴 【日付,ファイル,ウイルス名】
==================================================
日付: 2025-12-17
Dec 17 14:47:35 /data/file/static/assets/images/eicar_com.zip: Eicar-Test-Signature
検出されたウイルスは次のディレクトリへ移動しました。
同名のファイルはファイル名の後に連番を付けています。

/data/file/virus

FTPS 接続で /virus ディレクトリの中を確認できます。

ウイルス検知オプションの詳細と対処方法については、次のリンクよりご確認ください。

ウイルス検知オプション :
https://movabletype.jp/documentation/cloud/guide/antivirus-option.html
本メールアドレスは送信専用です。
不明な点やご質問がある場合は マイページからお問い合わせください。
なお、ウイルスの詳細についてはサポート外となります。
マイページ(お問い合わせ):
https://mypage.movabletype.cloud/

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シックス・アパート 株式会社
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ログファイル

ログファイルは以下のディレクトリに出力されます:

/data/file/logs/virus

注: ログファイルは7日間で自動削除されます。Google Cloud Storageへのバックアップは行いません。

リアルタイムスキャンの停止について

アップロード時のリアルタイムスキャンを一時的に停止したい場合(バッチスキャンは引き続き実行されます)は、以下の手順で設定できます:

  1. MT管理画面にログイン
  2. システム > クラウドサービス > ウイルス検知オプション に移動
  3. リアルタイムスキャンの設定を変更
ウイルス検知オプション設定画面
ウイルス検知オプション設定画面

ご利用上の注意

  • 本オプションは、ウイルス検知パターンファイルに基づいて動作します。未知のウイルスや最新の脅威を100%検知・防止することを保証するものではありません。
  • リアルタイムスキャンは処理に一定の時間を要します。大容量ファイルのアップロード時は、通常より時間がかかる場合があります。
  • 本オプションは、M16以上の上位プランでのみ提供しています。これはスキャン処理がサーバーリソースを使用するためです。
  • ウイルスパターンにないファイルは検知されません。これは検知エンジンの仕様によるものです。

よくある質問

Q: 20MBを超えるファイルをアップロードした場合は?
A: 20MBを超えるファイルはスキャン対象外となり、そのままアップロードされます。
Q: アップロード時にエラーが発生する
A: ウイルスが検知された場合、ファイルは自動的に隔離され、アップロードは完了しません。/data/file/virus/ ディレクトリを確認してください。また、システム管理者宛に通知メールが送信されます。
Q: パフォーマンスへの影響は?
A: リアルタイムスキャンは一定のサーバーリソースを使用します。本オプションはM16以上のプランでのみ提供しており、適切なリソースを確保しています。ただし、大容量ファイルのアップロード時は通常より時間がかかる場合があります。
Q: メール通知が届かない
A: システム管理者のメールアドレスが正しく設定されているか、MT管理画面でご確認ください。また、迷惑メールフォルダに振り分けられていないかもご確認ください。
Q: 隔離されたファイルを復旧したい
A: 誤検知と確信できる場合は、/data/file/virus/ から該当ファイルを手動で移動することで復旧できます。ファイルの安全性を十分に確認してから実行してください。
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