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Release Notesリリースノート

Movable Type 6.0.2 / Movable Type Advanced 6.0.2 リリースノート

新機能・改善された機能

サーバー配信機能(Movable Type Advanced)

クラウド版で提供されていたサーバー配信機能が、 Movable Type Advanced でも利用できるようになりました。

サーバー配信機能を利用すると、Movable Type Advanced で生成されたコンテンツを外部のサーバーへ配信して公開できます。コンテンツ公開サーバーには、Movable Type Advanced のインストールが不要となり、不正アクセスなどのセキュリティリスクを低減することができます。

また、Movable Type Advanced がインストールされたサーバーをステージング環境として利用したり、コンテンツのバックアップ元として利用することができます。
配信先には、ブログ・ウェブサイト単位で複数のサーバーを指定できます。また、配信方法として、 FTP と rsync をサポートしています。

Internet Explorer 11に対応

Internet Explorer 11 への対応を行いました。Microsoft の新しいブラウザである Internet Explorer 11 でも快適に動作します。(Modern UI は非推奨となります)
また、すべての管理画面で互換モードの指定として "IE=Edge" を指定しています。

Microsoft IIS サーバーの FastCGI に対応

Microsoft IIS サーバーで、 FastCGI を利用できるようになりました。FastCGI を利用すると、Movable Type の管理画面を快適に操作することができます。一部の機能に既知の問題点制限事項があります。

新しいモディファイアを追加

MTEntryPreviousMTEntryNextMTPagePreviousMTPageNext タグをダイナミックパブリッシングで利用するとき、"by_author"、"by_category" モディファイアが利用できます。詳細は各テンプレートタグのドキュメントをご参照ください。(#110830)

MTPagePreviousMTPageNext タグのモディファイアとして、"by_folder" が利用できます。詳細は各テンプレートタグのドキュメントをご参照ください。(#110830)

Loupe Style Guide を公開

Loupe をカスタマイズしたり、新しいカードを追加するときに役立つ Style Guide を公開しました。 GitHub からクローンしたレポジトリにある styleguide ディレクトリをご覧ください。

開発者向け

管理画面のテンプレートの中で、"include/header.tmpl" を読み込んでいる MTInclude タグに、"id" 要素として "header_include" が付与されます。Transformer 機能でテンプレートの書き換えを行うときのプレースホルダーとして利用する事が出来ます。(#110496, #110793)

新しい環境変数

データベースへの接続が失敗した場合に、一定間隔を空けてリトライできるようになりました。詳しくは、DBMaxRetriesDBRetryInterval 環境変数のドキュメントをご参照ください。(#111131)

SMTPサーバーへの接続タイムアウトを設定出来るようになりました。詳しくは、SMTPTimeout 環境変数のドキュメントをご参照ください。(#111129)

新しいコールバック(Movable Type Advanced)

サーバー配信機能の導入に伴い、以下のコールバックが利用可能です。

cms_save_permission_filter.sync_setting

サーバー配信設定が保存される前に呼び出されます。

パラメータ
$cb
MT::Callback オブジェクト
$app
MT::App::CMS オブジェクト
$id
常に undef
戻り値

サーバー配信設定を保存する権限が有る場合は、1 (true) を返してください。
サーバー配信設定を保存する権限が無い場合は、0 (false) を返してください。その際、$app->error() に理由を登録すると、エラーメッセージと共に表示されます。

cms_view_permission_filter.sync_setting

サーバー配信設定画面を表示する前に呼び出されます。

パラメータ
$cb
MT::Callback オブジェクト
$app
MT::App::CMS オブジェクト
$id
常に undef
$obj_promise
サーバー配信設定のオブジェクト
戻り値

サーバー配信設定画面を開く権限が有る場合は、1 (true) を返してください。
サーバー配信設定画面を開く権限が無い場合は、0 (false) を返してください。その際、$app->error() に理由を登録すると、エラーメッセージと共に表示されます。

cms_save_filter.sync_setting

サーバー配信設定が保存される前に呼び出されます。入力データの検証などに利用できます。

パラメータ
$cb
MT::Callback オブジェクト
$app
MT::App::CMS オブジェクト
戻り値

正常時には 1 (true) を返してください。それ以外の場合は、 0 (false) を返してください。その際、$app->error() に理由を登録すると、エラーメッセージと共に表示されます。

cms_pre_save.sync_setting

サーバー配信設定が保存される前に呼び出されます。保存するオブジェクトへの変更などを適用出来ます。

パラメータ
$cb
MT::Callback オブジェクト
$app
MT::App::CMS オブジェクト
$obj
MT::SyncSetting オブジェクト
$original
変更前の MT::SyncSetting オブジェクト
戻り値

なし

cms_post_save.sync_setting

サーバー配信設定が保存されたときに呼び出されます。

パラメータ
$cb
MT::Callback オブジェクト
$app
MT::App::CMS オブジェクト
$obj
MT::SyncSetting オブジェクト
$original
変更前の MT::SyncSetting オブジェクト
戻り値

なし

cms_edit.sync_setting

サーバー配信設定画面を表示する前に呼び出されます。

パラメータ
$cb
MT::Callback オブジェクト
$app
MT::App::CMS オブジェクト
$id
常に undef
$obj
MT::SyncSetting オブジェクト
$param
サーバー配信設定画面のテンプレートに渡されるパラメータのハッシュ
戻り値

正常時には 1 (true) を返してください。それ以外の場合は、 0 (false) を返してください。

変更された機能

インストール・アップグレード

  • インストールを実行するとき、サポートディレクトリへ書き込むことができない場合に、エラーメッセージを表示するようにしました。(#110606)

ウェブサイト・ブログ

  • 新しいウェブサイトを作成するとき、サイトパスへの書き込みチェックを行うようになりました。(#110577)

開発者向け

  • ウェブサイトの保存時に呼び出すコールバックを cms_post_save.blog から cms_post_save.website に変更しました。互換性のため、cms_post_save.blog も同時に呼び出されます。(#110764)
  • MT::AccessTokenレコードはバックアップと復元の対象外となります。(#111267)
  • mt.cgi から mt-upgrade.cgi に自動遷移する際には、'set_notification_dashboard' コールバックは呼び出されなくなります。(#111155)

その他

  • システム情報を取得するリクエストのタイムアウト値として、HTTPTimeout の設定値を利用するように変更しました。(#110738)
  • Gogle API Console が Google Cloud Console に名称が変更されました。(#111036)

修正された問題

クラウド版

  • FTPでプラグインをアップロードしたとき、 Movable Type がアップロードされたプラグインを認識しない問題を修正しました。(#111207)
  • サーバー配信で、「今すぐ配信」が中断あるいは、失敗する問題を修正しました。(#110901, #110861, #110852)
  • サーバー配信で、配信結果の通知先メールアドレスの入力チェックが行われていない問題を修正しました。(#110873)
  • サーバー配信で、日本語ファイルの配信が失敗する問題を修正しました。(#111076, #110795)

インストール・アップグレード

  • Movable Type のインストール時に、最初のウェブサイトのテーマとしてカスタムフィールドを含むテーマを選択したとき、エラーが発生する問題を修正しました。(#110700)
  • Microsoft SQL Server を利用しているとき、アップグレードができない問題を修正しました。(#110868)(Movable Type Advanced)
  • 不必要に mt_ts_error テーブル が更新される問題を修正しました。(#110683)

ダッシュボード

  • ログインしているユーザーが、アクセス統計の設定が行えない場合でも、 Site Stats ウィジェットに「アクセス統計の設定」リンクが表示される問題を修正しました。(#110674)
  • ログインしているユーザーが、アクセス統計の設定が行える場合でも、 Site Stats ウィジェットに「アクセス統計の設定」リンクが表示されない問題を修正しました。(#110673)
  • Site Stats ウィジェットのグラフとツールチップに表示される件数が正しくない問題を修正しました。(#110763)
  • CGIPath と SupportDirectoryURL が別ドメインで運用されているとき、Site Stats ウィジェットのデータを取得できない問題を修正しました。(#111037)
  • Site Stats データのキャッシュをクリアするとき、エラーが発生していた問題を修正しました。(#110786)

テーマ

  • プロフェッショナル・ウェブサイト テーマのスタイリングの問題を修正しました。(#110671)
  • Rainier テーマの記事アーカイブとページアーカイブで、最近のコメントが表示されない問題が修正されました。(#110657)
  • コミュニティ掲示板、コミュニティブログのテンプレートのタグの記述に不整合が発生していた問題を修正しました。(#110780)
  • ウェブサイトのテーマとして Eiger を利用している場合に、記事にコメントができない問題を修正しました。(#111163)
  • 'Powered By Movable Type' ロゴが見切れている問題を修正しました。(#110919)

API

  • XML-RPC経由で、記事の更新ができない問題を修正しました。(#110911)

ダイナミックパブリッシング

  • mt_fileinfo テーブルにレコードが存在しないカテゴリアーカイブに対して、 MTCategoryArchiveLink タグをダイナミックパブリッシングで使用するとエラーになる問題を修正しました。(#110984)
  • ダイナミックパブリッシングで、Microsoft SQL Server にポート番号を指定して接続できない問題を修正しました。(#111064)(Movable Type Advanced)
  • PHP 5.1.6 でダイナミックパブリッシングの表示が崩れる問題を修正しました。(#110704)
  • ダイナミックパブリッシングで、余分な空行が挿入される問題を修正しました。(#110945)
  • ダイナミックパブリッシングで、MTEntries に blog_ids モディファイアと tag モディファイアを同時に使用することができない問題を修正しました。(#111125)

記事・ウェブページ

  • Internet Explorer で、編集された定型文を記事に挿入するとき、編集前の内容が挿入される問題を修正しました。(#111092)
  • Internet Explorer で、リッチエディタでリンクを挿入できない問題を修正しました。(#111046)
  • PSGI 環境で、リッチエディタへのプラグインを導入している場合に、エラーが発生する問題を修正しました。(#111149)
  • リンクの挿入ダイアログのスタイルが崩れる問題を修正しました。(#110914)
  • FireFox 25 で、カテゴリを追加するとき、文字の入力を開始してもヘルプ文字が除去されずに残る問題を修正しました。(#110841)
  • MTEntryAssets タグが、記事に関連づけされている全てのアイテムを出力しない問題を修正しました。(#111164)

一覧画面

  • 一覧画面のフィルタが解除されない問題を修正しました。(#110462)
  • 日付の範囲でフィルタを行ったとき、時間を考慮されていない問題を修正しました。(#111152)
  • タグでフィルタを行ったとき、入力されたタグを含まないフィルタリングが正常に適用されない問題を修正しました。(#111151)
  • '文字列を含まない' というフィルタを適用したとき、値が null のフィールドが適用外となっていた問題を修正しました。(#110358)

グループ管理

  • グループのステータスを変更するとエラーになる問題を修正しました。(#110605)
  • グループの削除を行うとエラーになる問題を修正しました。(#110955)

バックアップと復元

  • グローバルテンプレート及び、システムのウィジェットが正しくバックアップされない問題を修正しました。(#110906, #110903)
  • バックアップファイルを異なる OS で復元したとき、アイテムのパスが復元先のディレクトリセパレータを考慮していない問題を修正しました。(#111000)

Loupe

  • 25件以上のブログが存在するとき、記事の承認カードが表示されない問題を修正しました。(#110916)
  • 記事の公開権限を持たないユーザーに、返信ボタンが表示されていた問題を修正しました。(#111167)

開発者向け

  • 'id' を利用してオブジェクトをロードする場合に、'class' によるフィルタが行われない問題を修正しました。(#110475)
  • ユーザーがパスワードを変更したとき、$app->user から ユーザーオブジェクトが取得できない問題を修正しました。(#111182)
  • MultiBlog タグの中で MTEntries タグを利用するとき、取得した記事データを適切に利用できていない問題を修正しました。(#110597)

その他

  • PerformanceLogging が有効なとき、AdminCGIPath の設定が無効になる問題を修正しました。(#111188)
  • PSGI環境で、TimeOffset 環境変数の値が、ブログ・ウェブサイトのオフセット値で上書きされる問題を修正しました。(#111245)
  • ウェブサイトとブログの管理画面の表記揺れを修正しました。(#110521)
  • 更新履歴の日付が、タイムゾーンを考慮していない問題を修正しました。(#111229)
  • Microsoft SQL Server 又は Oracle 環境で、limit 及び offset に計算式を渡すと、計算されて処理される問題を修正しました。(#110042)(Movable Type Advanced)
  • LDAP 認証を利用しているとき、無効になっているユーザーを有効に変更できない問題を修正しました。(#110996)(Movable Type Advanced)

制限事項

以下の問題は、修正が予定されていません。

  • Microsoft IIS サーバーでは、mt-atom.cgi を利用した Atom API経由での投稿がエラーとなります。投稿された記事は Movable Type に正常に保存されています。
  • Windows Server 2012 で、MySQL を利用する場合は、DBI モジュールのバージョンを 1.623 以上にアップデートする必要があります。

既知の問題

以下の問題は、次期バージョン以降での修正が検討されています。

  • 公開キューを利用しているとき、公開されている記事のステータスを非公開にしても、公開されている記事アーカイブファイルが削除されません。(#111248)
  • Microsoft IIS サーバーで FastCGI を利用するとき、 FastCGI のタイムアウト値が短いと処理がタイムアウトを起こす場合があります。(#111130)
  • Microsoft Azure 環境では、ファイル名に日本語が含まれるアイテムをアップロードすると、ファイル名が文字化けしてウェブからアクセスできなくなります。(#111240)
  • クラウド版では、サーバー配信の方法として rsync を利用することはできません。

Thanks to

  • 渡邊慎吾(#110673, #110674, #110764, #111188)
  • 近藤@alfasado(#110496, #111064, #111182, #110680, #110945)
  • Junnama Noda(#110657, #110475, #110770, #110701)
  • Dan Wolfgang(#110763)
  • Toru Motchie MOCHIDA(#110868)
  • taiju@alfasado(#110984, #111046)
  • 高橋 康宏(#110780)
  • David Phillips(#110597)

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