Movable Type CMSプラットフォーム Movable Type
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Release Notesリリースノート

Movable Type 9.0.4 リリースノート

Movable Type 9 (MT9) を正式リリースしました。

デベロッパープレビュー版ならびにRC版からの差分は、次のリンクをご覧ください。

Movable Type 9 のデベロッパープレビュー版とRC版からの差分

Movable Type 9 の基本的な方針やライフサイクルポリシー、新機能等をご説明します。

基本的な方針

アップデート方針については Movable Type 8 と同様に、持続的、継続的に長くご利用いただけるように継続して開発していきます。

  • 長く安心して使っていただけるように定期的にアップデートを行う
  • OS、ミドルウェア、ライブラリのアップデートに追従しつづける
  • 安全性、互換性を重視し、最新版を利用しやすいようにしていく

ライフサイクルポリシー

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Movable Type 9 では適切なバージョンを選択しやすいようにライフサイクルポリシーを見直しました。

  • リリースサイクルを3カ月から4カ月に変更(1月末/5月末/9月末を予定)しました
  • Movable Type 9 正式リリースの1年後にリリースするバージョンが LTS(Long-Term Support)版となり、以降、LTS版は2年ごとのリリースとなります
  • Movable Type 9 のLTS版は、GA(正式版リリース日)からEOS(製品販売終了日)までの2年間の後、EOM(メンテナンス終了日)までテクニカルサポートとバグフィックス、セキュリティアップデートを1年、その後セキュリティアップデートのみ1年提供します。最長4年間の利用が可能です
  • LTS版も、4カ月に1度、バグフィックスのパッチバージョンをリリースします
  • 非LTS版にも1年間のセキュリティアップデート提供期間があります

※ Movable Type 8.8.x はEOLまで3年の予定を変更し、4年に延長します ※ 大規模サイトで検証に時間が必要な場合は、一旦8.8系にアップグレード後、9.3.x 以降のバージョンにアップグレードすることを推奨します

主な新機能・改善された機能

管理画面のユーザーインターフェースの改善

管理画面を使いやすくするために、ユーザーインターフェースの改善を行いました。
※ 環境変数 AdminThemeId の値に admin2025 を用意しMovable Type 8.0 で導入した管理画面(admin2023)と切り替えられるようになっています。Movable Type 9 におけるデフォルト値は admin2025 です。admin2025 では Bootstrap 5.3.5 をベースにしています。

主要メニューに素早くアクセス、ヘッダーメニューの追加

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固定されたヘッダーメニューを追加し、検索やサイト一覧、システムに素早くアクセスできるようになりました。

探したいコンテンツを素早く検索

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検索アイコンを押すとそのコンテキストにあわせて検索対象が選択された状態になり、検索ワード入力欄に検索したいキーワードを入れて素早く検索を行うことができます。

サイト一覧から他のサイトへの移動

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sitelist-2-2.jpgサイト一覧アイコンをクリックすると、サイト一覧を表示し他のサイトへ素早く移動できます。すべてのサイト・子サイトのみでフィルタリングすることができ、サイト名で検索することも可能です。

左サイドバーを折りたたみコンテンツ部分を広く

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コンテンツ編集画面を広く使いやすくするために左サイドバーを折りたためるようにしました。
折りたたんだ状態ではマウスオーバーで左サイドバーが一時的に表示されます。広げた状態に固定もできます。

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利用しているディスプレイのサイズに応じて設定してください。

コンテンツの新規作成作成を素早く

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新規作成、再構築、サイトを見るボタンを左サイドバー上部に横並びに表示するようにしました。
新規作成からコンテンツデータ、記事、ウェブページの作成を素早く行なうことができます。
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管理画面の新デザインのスマートフォン対応

改善した新しいデザインの管理画面はスマートフォンにも対応しています。

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リッチテキストエディタの変更と機能強化

リッチテキストエディタをこれまでの TinyMCE ベースから、Tiptap ベースに変更し、機能を拡充しました。

リッチテキストエディタ設定

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システムの設定>リッチテキストエディタメニューでエディタに表示するボタンの表示・非表示などをコントロールできるようになりました。

  • ツールバーに表示するボタンをドラッグ&ドロップで並び替え、表示するものを選べるようになりました
  • 見出しや段落のフォーマットでドラッグ&ドロップで並び替え、表示するものを選べるようになりました
  • 文字色と背景色の選択肢をカスタマイズできるようになりました
  • oEmbedによる埋込時のデフォルトのパラメーター(最大の幅と高さ)を設定できるようになりました
  • ウェブページの埋め込み時のデータ取得をする際のルール(外部のサイトのデータを取得する際の制限)を選択できるようになりました。

さまざまな貼り付け形式のサポート

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WebページのURLを貼り付けるとカード型で表示する、YouTubeのURLを貼り付けると埋め込みプレイヤーとして表示する、といったようにさまざまな貼り付け形式をサポートしています。

  • テキストとして貼り付け
  • HTMLとして貼り付け
  • リンクとして貼り付け
  • oEmbedで貼り付け
  • ページのOGPのデータからカードで貼り付け(システムテンプレートでカスタマイズ可能)
  • ページのOGPのデータからインラインリンクで貼り付け(システムテンプレートでカスタマイズ可能)
  • Markdownを変換して貼り付け

Webページのリンクに対しては、4つの形式から選択することができます。

  • インライン埋め込み
  • 埋め込みオブジェクト
  • リンクとして貼り付け
  • テキストとして貼り付け

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コンテキストツールバー

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画像とリンクに関しては、フォーカスを当てるとそれに応じたツールバーが表示され、編集や実際のURL確認をスムーズに行えます。

Markdown 記法のショートカットに対応

編集領域で、Markdown記法のショートカットをサポートしました。
例:

  • * リスト
  • ## 見出し2
  • *** 水平線
  • ** ** ボールド

など

/(スラッシュ) からのブロックの挿入

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新しい行の先頭で「/」を入力すると、ツールバーのフォーマット(見出しなど)や登録してある定型文を素早く呼び出すことができます。

HTML構造編集機能

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各要素を、構造として確認して、さらに id / class / style を編集できる機能です。
右上のレイヤーが重なったようなアイコンをクリックすると編集できます。

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ダッシュボードに表示するウィジェットをテンプレートで作成、設定可能に

ログイン直後に表示されるユーザーダッシュボードと各サイトのダッシュボード画面に、テンプレートでカスタマイズできるダッシュボードウィジェットを追加できるようにしました。
管理画面を利用するユーザーへのお知らせや、運用時に参照する情報の掲載などに利用できます。

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ユーザーダッシュボードに表示されたウィジェット

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サイトのダッシュボードに表示されたダッシュボードウィジェット

テンプレートの種類に新たにダッシュボードウィジェットを追加

デザインテンプレートの種類に「ダッシュボードウィジェット」を追加しました。システムテンプレートおよび各サイトに作成できます。
テンプレートには、ダッシュボードに表示する内容を、HTML や MTタグで記載することができるので、単純なテキストだけでなく、サイトの最新記事の一覧などの表示も可能です。
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システムテンプレートと各サイトのテンプレートにダッシュボードテンプレートを作成したときの違いは次のとおりです。

  • システムテンプレート:
    ユーザーダッシュボードに表示するウィジェットを作成できます。常に表示を有効にすると全てのユーザーのダッシュボードに強制的に表示することができます。無効にしている場合は、ユーザーが任意で追加できるようになります。
  • 各サイトのテンプレート:
    サイトもしくはユーザーダッシュボードに表示するウィジェットを作成できます。常に表示を有効にするとサイトのダッシュボードに強制的に表示することができます。無効にしている場合は、ユーザーがサイトのダッシュボードもしくはユーザーダッシュボードに任意で追加できるようになります。

画像挿入ウィンドウのユーザーインターフェースの改善

画像挿入・指定時のウィンドウのユーザーインターフェースを改善し、より少ない操作で指定できるようにしました。

画像一覧表示の改善

従来は画像挿入ウィンドウを表示後、アセット一覧メニューをクリックし、各画像の名前をクリックすると画像のサムネイルが表示されていました。
改善後は画像挿入ウィンドウの表示時点でサムネイル画像の一覧を表示し、視覚的に画像を確認して素早く選択できるようにしました。

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画像挿入ウィンドウ

アップロードのオプション項目は右上の「オプション」ボタンをクリックすると設定できます。

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アップロードオプション画面

代替テキストとキャプションを素早く設定可能に

従来はMTブロックエディタでのみ設定できましたが、全てのテキストフォーマットで画像挿入時に代替テキストやキャプションを設定できるようにしました。
キャプションが設定されている場合には、figure タグを使った HTML コードを挿入します。

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代替テキストとキャプションの入力欄

画像の名前と説明を素早く編集

従来はアセットの編集画面と新規アップロード時のみ編集可能でしたが、画像挿入ウィンドウの「情報を編集」リンクからいつでも編集できるようになりました。
画像アップロード時に画像の名前にはファイル名が自動的に設定されますが、「名前」と「説明」を適切に設定することで検索性が向上し、再利用や効率的なコンテンツ運用が可能になります。

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アセットの名前と説明の編集画面

画像挿入後の再編集が可能に

フォーマットがブロックエディタもしくはリッチテキストの場合、画像を挿入した後でも編集ボタンが表示され、画像挿入ウィンドウから画像の変更や代替テキスト、キャプション、画像サイズなどを変更できます。
リンクボタンで画像に対してリンクを設定することも可能です。
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CommonMark と GitHub Flavored Markdown に対応

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テキストフォーマットとして新たに CommonMark と GitHub Flavored Markdown を追加する CommonMark プラグインを同梱しました。これにより、CommonMark 記法でコンテンツを作成できるようにしました。
※ CommonMark プラグインを利用するには Perl 5.26 以上が必要です

新しいデフォルトテーマとして Eigerwand を追加しました

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Movable Type 9 のデフォルトテーマとなる「Eigerwand」を追加しました。既存のテーマ「Eiger」をベースに、HTML構造やナビゲーションを見直し、不要な要素を削除しました。アクセシビリティも考慮し、サイト制作のベースとして使いやすくなっています。

ユーザーログイン時の多要素認証の必須化の設定が可能に

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同梱している MFA プラグインを 1.0.5 から 1.1.0 に、MFA-TOTP プラグインを 1.1.0 から 1.2.0 に更新し、システム設定に多要素認証の必須化の設定を追加しました。
この設定を有効にすると、多要素認証が未設定のユーザーのCMS機能へのアクセスを禁止することができます。

パフォーマンス改善

  • ロールの新規作成・編集の画面表示処理を改善しました (MTC-29835)
  • 管理画面の表示負荷を軽減し表示速度を改善しました (MTC-30387)
  • コンテンツタイプでフィールド単位の権限設定を無効化する環境変数 DisableContentFieldPermission を追加しました。この環境変数を有効にする(1を設定する)と、ロール編集画面でコンテンツフィールドの権限設定が非表示となり、コンテンツタイプに関する管理画面の表示が早くなります (MTC-30056)

その他の新機能・改善点、修正された問題

新機能・改善された機能

  • Web サービスパスワードの仕様を変更しました。ユーザーがパスワードを指定する入力欄は廃止になり、パスワードを更新する場合にはシステムによる自動生成されたもののみを利用できるようになりました。発行時にのみパスワードを表示できます。新規ユーザーの作成時には作成されません。すでに設定済みのユーザーのパスワードはアップグレードで変更されることはなくそのまま利用できますが、アップグレード後に再設定することをおすすめします (MTC-29908)
    • ユーザー編集画面のWebサービスパスワード発行後に、生成されたパスワードをクリップボードにコピーする機能を追加しました (MTC-30456)
  • ライセンス確認プラグインで、ライセンスの有効期限を自動更新するようにしました (MTC-30046)
  • パスワードリセット画面のテンプレートに渡される return_to パラメータに対して、事前に JavaScript への埋め込み用に無害化する処理を削除しました。管理画面のテンプレートをカスタマイズしてパスワードリセット画面をカスタマイズしている場合には、カスタマイズしたテンプレートの中でパラメータが適切にエスケープされていることを確認してください (MTC-30392)
  • プラグイン一覧画面のプラグイン名に「標準」「標準(変更あり)」「追加」の3種類のラベルを追加しました (MTC-30667)
  • ダッシュボードのアップデート通知ウィジェットでバージョン情報やセキュリティアップデートの有無をより詳細に表示するように改善しました (MTC-30671)
  • UseRiot のデフォルト値を 1 から未定義値に変更しました。管理画面の一覧ページとコンテンツタイプ編集画面で使われる JavaScript ライブラリは Svelte になります (MTC-30213)
  • MTタグ MTScript および MTStylesheet のタグ名を MTApp:Script / MTApp:Stylesheet に変更しました (MTC-30323)
  • 管理画面のプラグイン一覧画面において、同梱されているプラグインには標準のラベルを、ユーザーがインストールしたプラグインにはユーザーというラベルを表示するようにしました (MTC-29603)
  • アップグレードの実行時、コアモジュールが不足しているときには、警告を表示するよう変更しました (MTC-30420)
  • テンプレートの履歴確認時のメッセージをわかりやすく改善しました (MTC-26367)
  • 複数の環境変数 PluginPath に同一 ID でバージョンが異なるプラグインが存在する場合、バージョンが新しいプラグインを優先して読み込むように改善しました(MTC-29769)
  • インストールウィザードにおいて、データベース接続設定に環境変数 DBIConnectOptions を指定できる入力欄を追加しました。MySQLでTLSを利用する場合など、追加の接続オプションを設定できます(MTC-29999)
  • データベース接続時のエラー処理を厳格化するため、環境変数 DBIRaiseError のデフォルト値を 1 に変更しました。これにより、従来見過ごされていた可能性のあるデータベースエラーが即座に検知されるようにしました(MTC-30128)
  • 検索文字列の最大文字数を制限する環境変数 SearchMaxCharCount を追加し、デフォルト値として 1000 を設定しました(MTC-30329)
  • admin2025 の管理画面テーマで管理画面右上のアイコンのみで表示されているボタンに、ツールチップを追加し、各機能が分かりやすくなるようにしました。また admin2023 と admin2025 の両方でHTMLの属性に data-bs-toggle="tooltip" が付与されている要素でツールチップを表示するようにしました(MTC-30331)
  • 英語環境での管理画面ヘッダーの「サイトを見る」ボタンのラベルを View Your Site から View Site に変更しました(MTC-30436)
  • 同梱プラグインかどうかを判定するための PLUGIN_VERSIONS ファイルを導入し、プラグイン一覧画面で「標準」「標準(変更あり)」「ユーザー」のラベルを表示するようにしました(MTC-30483)
  • 廃止 (deprecated: 1) または削除されたテーマが適用されている場合でも、テーマ情報を管理画面に表示し続けるように改善しました。また、新規サイト作成時のテーマ選択肢からは表示されないようにしました(MTC-30493)
  • 環境変数 DefaultListPrefs の廃止予定を撤回しました。(MTC-30636)
  • 画像カスタムフィールドで画像を保存する際、これまでの絶対URL形式ではなく、テンプレートタグで展開可能なパス形式で保存するように変更しました。これにより、サイト URL を変更した際のメンテナンス性が向上します(SUPPORT-463)
  • ユーザー作成画面の「ユーザー名」入力欄の下に「管理画面のサインインに使用します。」という補足説明を追加しました(SUPPORT-614)
  • サイトの投稿設定に「リンクのターゲットの既定値」の設定を追加しました。この設定はリンク挿入ダイアログで target 属性のデフォルト値に利用されます。(MTC-30377)

開発者向け

  • 同梱している PHP のライブラリについて composer autoload を導入し、ライブラリのパスを php/extlib/ から php/vendor に変更しました (MTC-30050)
  • 同梱している Perl モジュール (extlib) の一部をアップデートしました(MTC-30596)
    • CGI (4.66 → 4.69)
    • Class::Data::Inheritable (0.09 → 0.10)
    • Crypt::URandom (0.40 → 0.54)
    • Hash::Merge::Simple (0.051 → 0.052)
    • Image::ExifTool (12.76 → 13.30)
    • LWP::Protocol::http (6.77 → 6.78)
    • LWP::UserAgent (6.77 → 6.78)
    • Mail::Address (2.21 → 2.22)
    • Math::BigInt (2.003003 → 2.005003)
    • MIME::Types (2.26 → 2.28)
    • Net::OAuth (0.28 → 0.31)
    • parent (0.242 → 0.244)
    • Text::CSV (2.04 → 2.06)
    • TheSchwartz (1.17 → 1.18)
    • URI (5.29 → 5.32)
    • YAML::Tiny (1.74 → 1.76)

変更された機能

  • Mont-Blanc テーマの説明文を変更しました (MTC-30433)
  • 管理画面のHTML で使われている script タグや style タグの type 属性を削除しました (MTC-30390)
  • 同梱モジュールの Data::ObjectDriver を 0.23 から 0.25 に更新しました (MTC-30353)

MTBlockEditor プラグイン

  • MTBlockEditor プラグインのマルチカラムブロックで、プラグインを用いて利用可能なカラム数をカスタマイズできるようにしました (MTC-29916)
  • MTBlockEditor プラグインのテキストブロックやテーブルブロックで、ツールバーに表示されるボタンをプラグインでカスタマイズできるようにしました (MTC-30726)

クラウド版の独自機能

  • クラウドサービス > MT 環境変数で設定可能な環境変数を追加しました (MTC-30574)

修正された問題

  • 環境変数 TrustedHosts でサブドメインワイルドカードの記法で指定した際、IP アドレスに対してもマッチしてしまう問題を修正しました(MTC-30564)
  • サイト作成時およびサイトのテーマ変更時に、theme.yaml に class 要素を持たないテーマを選択できなかった問題を修正しました (MTC-29597)
  • theme.yaml に不正な class 値(websiteまたはblog以外)が設定されているテーマを適用できてしまう問題を修正しました (MTC-29598)
  • theme.yaml に class 要素を持たないテーマが、テーマ一覧画面に表示されない問題を修正しました (MTC-29599)
  • 環境変数 UseRiot が 0 に設定されているとき、Svelte 版のサイト一覧画面において、「作成日」などの日付フィルタを複数追加すると表示が崩れる問題を修正しました (MTC-30403)
  • リッチテキストエディタの設定画面で、ツールバーの項目をドラッグ&ドロップで並べ替える際に、ドロップ先のリストが空になると要素が消えてしまうことがあった問題を修正しました (MTC-30416)
  • 管理画面テーマ(admin2023 と admin2025)において、コンテンツデータや記事の保存時に表示される通知メッセージの閉じる「×」アイコンの位置が、縦方向の中央からずれていた問題を修正しました (MTC-30652)
  • 廃止されたクラシックテーマをサイトに適用できてしまう問題を修正しました (MTC-30691)
  • 管理画面テーマ admin2023 において、ダッシュボードのウィジェットにドラッグ&ドロップ用のハンドルが表示されてしまう問題を修正しました (MTC-30721)
  • index.html (Movable Type トップページ)から、サポートが終了したヨーロッパ言語に関する案内を削除しました (MTC-30641)
  • ライセンス確認のページのパンくずリストを修正しました (MTC-30679)
  • コンテンツタイプのリストフィールドを mt_cf_idx.value_varchar から mt_cf_idx.value_text へ変更しました (MTC-30251)
  • エクスポートデータのリストフィールドに255文字を超える文字列がある場合、インポートがエラーになる問題を修正しました (MTC-30176)
  • デフォルトで利用するエディタ(環境変数 Editor のデフォルト値)を新しいリッチテキストエディタにしました (MTC-30184)
  • 環境変数 CMSSearchLimit(デフォルト値は125)を超える件数の記事やコンテンツデータを所有している状態で検索した場合に古い記事やコンテンツデータが検索結果に表示されない問題を修正しました (MTC-26347)
  • 存在しない AdminThemeId を設定すると管理画面が表示できない問題を修正しました (MTC-30171)
    • 環境変数 FallbackAdminThemeIds を新しく追加しました
  • 管理画面で利用するテンプレートタグ MTApp:EmbedJsonResponse を追加しました (MTC-30222)
  • 記事編集の画像ボタン、コンテンツタイプの画像フィールド、再構築トリガー作成モーダルなど、モーダル全般の閉じるボタンの位置を右上に戻しました (MTC-30203)
  • 管理画面の JavaScript のライブラリとして Svelte を利用している時、 window オブジェクトに影響を及ぼさないように修正しました (MTC-29920)
  • MT::Blog のメタデータに定義されている upload_destination カラムの型を boolean meta から text meta に変更しました (MTC-9149)
  • Cookie に HttpOnly 属性および SameSite 属性を設定するようにしました。それぞれのデフォルト値はHttpOnly 属性が on 、SameSite 属性が Lax です (MTC-30195)
    • 環境変数 CookieHttpOnlyCookieSameSite を追加しました
  • Data APIで利用できるパスを厳格にしました (MTC-29988)
  • MT::ContentType::UniqueID が ID を生成する際に MT::Util::UniqueID を利用するように変更しました (MTC-30075)
  • サイトのダッシュボードにあるサイト情報ウィジェットのキャッシュの保持方法を変更しました (MTC-29768)
    • 統計情報のキャッシュ情報の保存先を環境変数 SupportDirectoryPath 下から TempDir 下に変更しました
  • アセットカスタムフィールドおよびアセットコンテンツタイプフィールドでファイルをアップロードした際のエラーメッセージを修正しました (MTC-30175)
  • 管理画面への HTTP リクエストにおけるパラメータの解析処理を改善しました (MTC-30004)

    • extlib にモジュール WWW::Form::UrlEncoded を同梱しました
    • 環境変数 UseWWWFormUrlEncoded を追加しました
  • WebP ファイルがアップロード時に画像ファイルとして正しく認識されないことがある問題を修正しました (MTC-30178)

  • ファイルアップロード時のファイル形式の確認方法を変更しました (MTC-29247)
  • archetype エディタ関連のファイルを mt-static/archetype ディレクトリに移動しました (MTC-30086)
  • DOM.js の replaceWithHTML 関数に含まれていた不要なコードを削除しました (MTC-29889)
  • MTElse の内側で MTAssets タグや MTContentField タグなど一部の条件タグが正しく動作しない問題を修正しました (MTC-27950)
  • システム管理者の permitted_actionaccess_to_role_list を追加しました(既存の動作に影響はありません) (MTC-29868)
  • Perl 5.16 - Perl 5.24 を利用しているとき編集画面などで List::Util::uniq でエラーが発生して動作しない問題を修正しました (MTC-30389)
  • MTApp:Widget タグの中に属性値のない form 要素が含まれている場合にデフォルトの form 要素が挿入されてしまう問題を修正しました (MTC-30422)
  • コンテンツタイプで「最小値: 空欄」「小数点以下の桁数: 1以上」という数値のフィールドを追加すると、コンテンツデータの作成画面を開けない問題を修正しました (MTC-30495)
  • アセットからのアップロードもしくは画像の挿入から画像がアップロードできない、カテゴリ一覧画面の表示ができない問題について修正しました (MTC-30482)
  • スタティックパブリッシングで MTAuthors タグを使ってユーザーを出力するとき、サイトのメンバーではないユーザーが一覧に表示される問題について、サイトのメンバーのみが表示されるようにしました (MTC-25295)
  • テーマ一覧画面の各テーマについて、「詳細」の内容を表示する部分について問題を修正しました (MTC-30442)
  • ログの一覧からログを CSV ダウンロードするとき、作成日に数値以外が入力できた問題を修正しました (MTC-30305)
  • 管理画面と公開サイトのドメインが異なる場合などにおいて記事のコメントでサインインできない問題を修正しました (MTC-30406)
  • ステータスの異なる記事編集履歴を選択するとステータスウィジェットが正しく表示されない問題を修正しました (MTC-28596)
  • 更新履歴選択時にステータスウィジェットの色が変わらない、メッセージにステータスアイコンが入らない問題を修正しました (MTC-26076)
  • システム管理者以外が「検索/置換」画面で正規表現検索を行うと検索結果が正しくないことがある問題を修正しました (MTC-30084)
  • admin2023、admin2025 テーマの Bootstrap を 5.3.5 に更新しました (MTC-30189)
  • Bootstrap v5.2.0 で追加された CSS 変数を設定しました (MTC-30366)
  • コンテンツデータ作成・編集画面で「日付と時刻」のカレンダー表示が他の要素よりも下に表示される問題を修正しました (MTC-30473)
  • 無効化されたプラグインのディレクトリが Perl のインクルードパス (@INC) に追加されないように修正しました(MTC-29764)
  • プラグインに含まれる config.yaml ファイルのメタ情報を、プラグインの重複判定前に読み込むように修正しました。これにより、name や version に基づいて正しく重複判定が行われるようにしました(MTC-30062
  • 共有プレビュー機能で、共有プレビューリンクとパーマリンクが表示されない問題を修正し、プラグインのバージョンを 0.4 から 0.5 に変更しました(MTC-30410)
  • 記事のインポート画面で、サイトパスが未設定の場合に表示されるエラーメッセージにスタイルが適用されていない問題を修正し、警告として表示するようにしました(MTC-30427)
  • アセットのアップロード画面において、サイトパスやサムネイル用ディレクトリが存在しない、または書き込み権限がない場合に、警告メッセージを表示するように修正しました(MTC-30429)
  • 権限設定ダイアログのサイト一覧で、ページネーションが正しく機能せず全サイトが表示されない問題および、親子関係の表示崩れを修正しました。新たに環境変数 GrantRoleSitesView を追加し、リスト表示(list)とツリー表示(tree)を切り替えられるようにしました。デフォルトは list です(MTC-30431)
  • テンプレート一覧画面で、アイコンの有無によってテンプレート名のインデントがずれる問題を修正しました(MTC-30453)
  • プラグインで default_templates として指定されたテンプレートが、アップグレード時に子サイトのみに作成され、親サイトに作成されない問題を修正しました(MTC-30463)
  • Movable Type 7 に標準搭載されていたブロックエディタでアセットをアップロードした際に、サムネイルが表示されない問題を修正しました(MTC-30549)
  • Movable Type 7 に標準搭載されていたブロックエディタで、ドラッグ&ドロップによるアセットのアップロードができない問題を修正しました(MTC-30550)
  • MTDate タグなどの日時関連タグで、language モディファイアに未対応の言語が指定された場合に、デフォルトの言語設定デフォルトの言語設定の日時フォーマットで出力するように修正しました(MTC-30599)
  • 記事やウェブページの編集画面で、ウィンドウ幅が 992px 以下の場合にフォーマット選択が正しく反映されない問題を修正しました(MTC-30634)

ダイナミックパブリッシング

  • 次の MT タグとモディファイアについて環境変数 DynamicTemplateAllowPHP の設定に関わらず PHP を評価しないように修正しました (MTC-29990)
    • MTFileTemplate タグ
    • MTUserSessionCookieDomain タグ
    • MTUserSessionCookiePath タグ
    • mteval モディファイア
  • ダイナミックパブリッシングにおいて、MTDate タグの format モディファイアに日付フォーマット %a を指定したときに曜日が正しく表示されない問題を修正しました(MTC-30553)

MFA プラグイン

  • MFA プラグインが有効な状態で、新規ユーザー作成画面において JavaScript エラーが発生していた問題を修正しました (MTC-30177)
  • MFA プラグインが有効な状態で、新規インストールまたはアップグレードを行ったとき、完了画面から CMS のダッシュボードに直接遷移せず、再度サインインを求められる問題を修正しました (MTC-30689)

MTBlockEditor プラグイン

  • MTブロックエディタのテキストブロック内でテキストをコピー&ペーストすると、意図せず新しいブロックとしてペーストされる問題を修正しました (MTC-30452

クラウド版の独自機能

  • クラウド版の機能において、IP アドレスの妥当性検証ロジックを改善しました (CLOUD-510)

セキュリティ上の修正、改善

  • コンテンツデータの編集画面において、クロスサイトスクリプティング(XSS)が発生する問題を修正しました(CVE-2025-54856, MTC-30710)
  • カテゴリセットの編集画面において、クロスサイトスクリプティング(XSS)が発生する問題を修正しました(CVE-2025-62499, MTC-30711)
  • 環境変数 SecretToken の生成方法を改善しました (MTC-30210)
  • ダイナミックパブリッシングでテンプレート内にPHPコードの記述を許可する環境変数 DynamicTemplateAllowPHP のデフォルト値を 0 (無効) に変更しました(MTC-30560)
  • ダイナミックパブリッシングでSmartyタグの利用を許可する環境変数 DynamicTemplateAllowSmartyTags のデフォルト値を 0 (無効) に変更しました(MTC-30561)
  • テスト用のテンプレートタグモディファイアの使用を制御する環境変数 AllowTestModifier のデフォルト値を 0 (無効) に変更しました(MTC-30562)

廃止された機能と削除した実装

  • Movable Type 8 で廃止された mt-feed.cgi に関連して MT::App::CMS::validate_magic を削除しました (MTC-30385)
  • クラウド版の MT 環境変数画面において、すでに廃止されている環境変数 CategoryNameNodash を削除しました (MTC-30349)
  • 未使用の mtcache_*.php を廃止しました (MTC-30266)
  • 環境変数 WYSIWYGEditorSourceEditor を廃止しました (MTC-30260)
  • mt-data-api.js の同梱を終了しました (MTC-30240)
  • mt.js に含まれていた mt:persist-tab-cookie 関連のコードを削除しました (MTC-30239)
  • ダイナミックパブリッシング向けの tags_entry_count の実装を削除しました (MTC-29547)
  • ダイナミックパブリッシング向けのアーカイブテンプレートで既に利用していない処理を廃止しました (MTC-29819)
  • 廃止済みであった次の環境変数に関連するコードを削除しました (MTC-28987)
    • CategoryNameNodash
    • DefaultEntryPrefs
    • DefaultListPrefs
    • DefaultSiteURL
    • DefaultSiteRoot
    • LogExportEncoding
    • MaxResults
    • MaxTagAutoCompletionItems
    • NewUserDefaultWebsiteId
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    • RichTextEditor
    • GenerateTrackBackRSS (Trackback)
    • OneHourMaxPings (trackback)
    • OneDayMaxPings (trackback)
  • image_width / image_height のメタカラムの定義を削除しました。こちらを削除しても画像の幅・高さに影響はありません (MTC-30041)
  • 廃止済みの Creative Commons 関連のタグは空文字を返すようになりました (MTC-30090)
  • Creative Commons と OpenID の記述をテーマやデフォルトテンプレートから削除しました (MTC-30092)
  • Movable Type 8 までに MT::Util::Deprecated で廃止と宣言されたメソッド、関数を削除しました (MTC-30089)
  • 同梱していた TinyMCE5 プラグインを削除しました (MTC-30040)
  • 再構築トリガーで利用している MT::RebuildTriggerct_unique_id カラムを削除しました。動作には変更がありません (MTC-29905)
  • 利用していない古い JavaScript や CSS のライブラリやその関連ファイルを削除しました (MTC-29201)
  • 新規インストール時に存在していた次のディレクトリを削除しました (MTC-28426)
    • alt-tmpl
    • extlib/MT/L10N
    • import
    • php/plugins
  • mod_perl 関連のコードを削除しました (MTC-30039)
  • 現在は利用されていない画像アップロード時の表示領域用の変数(max_image_dimension)を削除しました (MTC-28274)
  • 現在は利用していない extlib に同梱している次のモジュールを削除しました (MTC-30061)
    • AutoLoader
    • Class::Inspector
    • HTML::Template
    • HTTP::Daemon
    • Net::OAuth
    • UNIVERSAL::require
    • URI::Fetch
  • NetPBM 関連の処理と環境変数 NetPBMPath を削除しました (MTC-29244)
  • Movable Type 7 の管理画面テーマを削除しました (MTC-30053)
  • ダイナミックパブリッシングのみで利用可能だった mthttperrorcode タグを削除しました (MTC-30386)
  • StyleCatcher プラグインに関連するテーマファイルを削除しました(MTC-30287)
  • 日本語および英語以外の言語別での日時フォーマット用を削除しました(MTC-30566)
  • サポートを終了したクラシックウェブサイト、クラシックブログ、プロフェッショナルウェブサイト、プロフェッショナルブログを廃止扱いとし、新規サイト作成時の選択肢から削除しました(MTC-30637)
  • トラックバック機能の廃止に伴い、関連する環境変数 GenerateTrackBackRSS を削除しました(MTC-30659)

開発者向け

  • 廃止予定となっていた PHP 実装(trigger_error(..., E_USER_DEPRECATED) が設定されていた関数やメソッド)を削除しました(MTC-30559)
  • MT::Util::is_valid_ip メソッドを削除しました(MTC-30598)

謝辞 

リリースにあたり不具合の報告や機能要望をしていただいた皆様すべてに感謝します。
特に次の皆様には、個別に感謝します。

  • 脆弱性情報のハンドリングにご協力いただいた JPCERT/CC, IPA に感謝します
  • エムロジック株式会社 田島 誠 氏 (MTC-30056/FEEDBACK-2593)
  • 合同会社プロテア 花井 路晃 氏 (MTC-30440/FEEDBACK-2608、MTC-30452/FEEDBACK-2609)
  • 株式会社デジタルアイデンティティ 能勢 弘光 氏 (MTC-30389 / FEEDBACK-2606)
  • 株式会社ジャクスタポジション 西山 泰史氏 (MTC-30389)

チェックサム確認用ファイル