Movable Type AMI版のEC2インスタンスの起動方法
「Movable Type AMI版」は、Amazon EC2 (Elastic Compute Cloud) のマシンイメージ(AMI)として提供され、通常の EC2 インスタンスと同様に起動できます。
本マニュアルでは、「Movable Type AMI版」を用いた EC2 インスタンスの起動手順を、3つの方法に分けて説明します。
- マネジメントコンソール
- AWS CLI
- CloudFormation
前提条件
AMI のサブスクライブ
AWS Marketplace で提供されている AMI 製品を使用して EC2 インスタンスを起動する場合、事前にその AMI 製品をサブスクライブ(契約)する必要があります。
AWS Marketplace からのサブスクライブの手順は、「Marketplace から Movable Type を Subscribe する」を参照してください。
サンプルコマンド・テンプレート
「起動手順」セクションに掲載されているサンプルコマンドおよびテンプレートでは、AMI ID の代わりに AMI エイリアス を使用しています。これにより、対象リージョンにおける最新版の AMI ID が自動的に取得されます。
重要
サンプルコマンド・テンプレートでは、環境固有の設定項目(リージョン、セキュリティグループなど)は省略しています。ご利用の環境やセキュリティ要件に合わせて、適切な値に書き換えてから使用してください。
AMI エイリアス一覧
Movable Type 8.8 (Amazon Linux 2023, arm64)
/aws/service/marketplace/prod-cl6qqte7lopsw/latestMovable Type 8.8 (Amazon Linux 2023, x86_64)
/aws/service/marketplace/prod-p3k4nkiiqslga/latest
起動手順
マネジメントコンソール
マネジメントコンソールからの起動手順は、「管理コンソールから Movable Type AMI版のEC2インスタンスを起動する」を参照してください。
AWS CLI
aws ec2 run-instances コマンドを使用して、EC2 インスタンスを起動します。
サンプルコマンド
Movable Type 8.8 (Amazon Linux 2023, arm64) の最新版 AMI を使用して、t4g.micro インスタンスをデフォルトリージョンに1つ起動するコマンドです。
$ aws ec2 run-instances --image-id resolve:ssm:/aws/service/marketplace/prod-cl6qqte7lopsw/latest --instance-type t4g.micro --key-name melody
CloudFormation
CloudFormation コンソールまたは AWS CLI を使用し、テンプレートから EC2 インスタンスを起動するスタックを作成します。
サンプルテンプレート A
Movable Type 8.8 (Amazon Linux 2023, arm64) の最新版 AMI を使用して、t4g.medium インスタンスをデフォルトリージョンに1つ起動するテンプレートです。
AWSTemplateFormatVersion: "2010-09-09"
Resources:
Instance:
Type: 'AWS::EC2::Instance'
Properties:
ImageId: '{{resolve:ssm:/aws/service/marketplace/prod-cl6qqte7lopsw/latest}}'
InstanceType: t4g.medium
サンプルテンプレート B
CloudFormation の Mappings 構文を活用したテンプレートです。
例えば、Product パラメーターの値に al2023-arm64 を設定したスタックを作成すると、Movable Type 8.8 (Amazon Linux 2023, arm64) の最新版 AMI を使用して、t4g.medium インスタンスをデフォルトリージョンに1つ起動します。
AWSTemplateFormatVersion: "2010-09-09"
Mappings:
ProductAliasMap:
"al2023-arm64":
AMI: '{{resolve:ssm:/aws/service/marketplace/prod-cl6qqte7lopsw/latest}}'
InstanceType: t4g.medium
"al2023-x86":
AMI: '{{resolve:ssm:/aws/service/marketplace/prod-p3k4nkiiqslga/latest}}'
InstanceType: t3.medium
Parameters:
Product:
Type: String
AllowedValues:
- "al2023-arm64"
- "al2023-x86"
Resources:
Instance:
Type: 'AWS::EC2::Instance'
Properties:
ImageId: !FindInMap [ ProductAliasMap, !Ref Product, AMI ]
InstanceType: !FindInMap [ ProductAliasMap, !Ref Product, InstanceType ]
Movable Type AMI版 初期設定
「Movable Type AMI版」の利用を開始するには、EC2 インスタンス起動後に初期設定を行う必要があります。
初期設定には、起動したインスタンスのパブリック IP アドレスとインスタンス ID が必要です。EC2 コンソールまたは AWS CLI から各情報を事前に確認してください。
補足
実際の操作画面のスクリーンショットを使用した初期設定の手順は、「Movable Type AMI版 初期設定ガイド」を参照してください。
初期設定の手順
- ブラウザのアドレスバーに http://{{ パブリック IP アドレス }} の形式で URL を入力します。
- 「Welcome」画面が表示されたら、「Start Movable Type」のボタンを押します。
- 「Welcome to Movable Type AMI Edition」画面が表示されたら、インスタンス ID を入力して、「Continue」ボタンを押します。
- 「Create Your Account」画面が表示されたら、設定項目を入力して、「Next Page」ボタンを押します。
- 「Create Site」画面が表示されたら、設定項目を入力して、「Finish install」ボタンを押します。
- 「Initializing database...」画面が表示され、データベースの設定が自動的に行われます。設定が完了したら、「Sign In to Movable Type」のボタンを押します。
- Movable Type の管理画面のダッシュボードが表示されたら、初期設定は完了です。
注意事項
- インスタンスにアクセスできないときは、セキュリティグループの設定が適切かどうか確認してください。
- インスタンスのインスタンスメタデータサービス(IMDS)を禁止している場合は、インスタンス ID の入力画面が表示されません。アクセスが無制限に許可されている場合は第三者に初期設定を実行されてしまう可能性がありますので、注意してください。